八卦の意味|乾兌離震巽坎艮坤の読み方
更新 ・ 読了の目安 5分
易では、陽と陰の線を3本積み上げた記号を使います。2通りが3本なので8通り。これを八卦といいます。六十四卦は、この八卦を上下に2つ組み合わせたものです。8×8で64になります。
3本のうち下から順に、初爻・二爻・三爻と数えます。乾は3本すべてが陽、坤は3本すべてが陰です。この2つが両極で、残りの6つはその間にあります。陽と陰の混ざり方の違いが、そのまま8つの違いになっています。
つまり8つ覚えれば、64卦すべての名前が読めるようになります。64個を暗記する必要はありません。
8つの一覧
| 八卦 | 読み | 象徴 | 示すとされる働き |
|---|---|---|---|
| 乾 | けん | 天 | 強く創り出す。導く |
| 兌 | だ | 沢 | 喜び、和やかさ、口から出るもの |
| 離 | り | 火 | 明るく照らす。はっきりさせる |
| 震 | しん | 雷 | 動き出す。驚き、はじまり |
| 巽 | そん | 風 | 入り込む。従う、行き渡る |
| 坎 | かん | 水 | 険しさ、流れ、深み |
| 艮 | ごん | 山 | 止まる。動かない |
| 坤 | こん | 地 | 受け入れる。育て、支える |
象徴は自然物です。天・沢・火・雷・風・水・山・地。この8つで世界を捉えようとした、というのが易の出発点だと考えてください。
名前の前半が上、後半が下
卦の名前は、上に置いた八卦の象徴が先、下が後という順で並びます。水雷屯なら、上が坎(水)で下が震(雷)。火天大有なら、上が離(火)で下が乾(天)です。
この規則が分かれば、名前を見ただけでどんな絵柄かが浮かびます。水の下で雷が動いている、火が天の上にある。そういう情景として捉えると、意味も推測しやすくなります。
山水蒙という卦があります。上が艮で山、下が坎で水です。山のふもとに霧がかかって先が見えない情景になります。実際この卦は「まだ見えていないことがある」という読みです。名前と中身がちゃんとつながっています。
上下が入れ替わると別の卦になります。水雷屯と雷水解は、使っている八卦は同じでも、まったく違う内容です。順番は必ず確かめてください。
同じ八卦が上下に重なる8つ
64のうち8つは、上下が同じ八卦です。乾為天、坤為地、坎為水、離為火など、名前に「為」が入っているものがそれにあたります。その八卦の性質がもっとも強く出る卦とされます。
残りの56は、違う八卦を組み合わせたものです。同じ八卦の組でも上下が入れ替われば別の卦になるので、8×7で56。これに上下同じの8を足して64になります。数の成り立ちも整っています。
たとえば乾為天は、天が上下に重なった形。創り出す力が満ちている状態を示すとされます。ただし昇りきると転じるため、驕らないことが要だという読み方が添えられます。
よくある質問
- 八卦の読み方が難しいのですが。
- けん・だ・り・しん・そん・かん・ごん・こんです。ただし卦の名前は象徴のほうで呼ばれることが多いので、天・沢・火・雷・風・水・山・地を覚えるほうが実用的です。
- 六十四卦を全部覚える必要がありますか?
- ありません。八卦の8つを覚えれば、名前から内容を推測できます。当サービスでは卦ごとの読みも表示しています。
- 八卦は方位とも関係がありますか?
- 関係します。八卦はそれぞれ方位に対応づけられており、風水などでも使われます。ただし易の卦を読むだけなら、方位を知らなくても差し支えありません。